本間宗究(本間裕)のコラム

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2022.6.14

生命の謎

日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウから持ち帰った石や砂から、23種類のアミノ酸が見つかったという報道がなされたが、このことは、「生命の謎」を解き明かすうえで、重要な一歩になったものと感じている。そして、この「謎」は、人類史上、最も難解であると言われているが、実際には、その他にも、「お金の謎」や「心の謎」など、数千年前から人類が悩み続けてきた問題が、数多く存在することも見て取れるのである。

また、「謎の解明」については、「人々の悩みや苦しみを減少させる効果」があるものと感じているが、具体的には、「お金の謎が解明できたら、お金の問題に悩まなくなる状況」のことであり、また、「心の謎が解明できたら、心の問題に悩まなくなる状況」のことである。別の言葉では、現在の問題点として、「時間とともに、お金の価値や形態が、どのように変化するのか?」が理解できないために、結果として、「大膨張し、大量に存在するデジタル通貨」に惑わされている状況とも考えられるのである。

また、「心の謎」についても、「脳」と「悩」の文字が示すとおりに、「肉体と心の関係性」が、大きなヒントになるものと思われるが、実際には、「肉体に精神が宿った時に、心が誕生する可能性」のことである。そして、「心」は「コロコロ」に繋がり、「時空を超えて、自由自在に動いている状況下では、執着や囚われが存在せず、本来の機能が発揮できる状況」のようにも感じられるのである。

このように、「人類の絶えざる進化と創造」に関しては、基本的に、さまざまな「謎」の解明が、大きな役割を果たしてきたものと思われるが、現時点での問題点としては、やはり、「理論物理学」などの「自然科学」において「11次元までの進化」が見られながら、「経済学」や「哲学」などの「社会科学」では、いまだに、「3次元の段階にとどまっている事実」が指摘できるものと感じている。

つまり、基本的には、「時間の経過とともに、人類の進化が継続している状況」を想定しているが、現在では、反対に、「終末時計」などのように、「人類が、いつ、終わりに到達するのか?」という、一種の「末法思想」のような意見も見られる状況となっているのである。別の言葉では、「西洋の唯物論」が行き詰まりの状態となっているために、「800年前の日本や中国」などと同様に、「この世の終わり」を信じる人が増えたものと思われるが。実際には、その時から、「東西文明の大転換」が発生し、その結果として、「全く新たな時代」が始まる展開とも想定されるのである。