本間宗究(本間裕)のコラム

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2022.2.7

三寅の福

「2022年2月」は、「暦の研究」に関して、きわめて貴重な月になるものと思われるが、その理由としては、「2月18日」が、「60年サイクル、60ケ月サイクル、そして、60日サイクル」の全てにおいて、「壬寅(みずのえ とら)」という暦になる点が指摘できるものと考えている。つまり、「トラ、トラ、トラ」の言葉で知られる「真珠湾攻撃の奇襲電文」については、「寅の年、寅の日、そして、寅の刻に、聖徳太子が信貴山で、仏敵物部氏討伐の戦勝祈願を行ったことに由来する」とも言われているのである。

そのために、「2010年2月」の「寅の年、寅の月、そして、寅の日」以降、「寅の暦」については、今まで以上の注意を払ってきたが、今回、驚かされたことは、前述のとおりに、「これほど珍しい暦が発生する状況」とも言えるのである。つまり、「世の中の大転換」に関して、「今月ほど、タイミングが合っているときは、今までに存在しなかったのではないか?」と感じており、また、「実際に発生する出来事」についても、「大転換を象徴するような展開」となっていることも見て取れるのである。

より詳しく申し上げると、「四柱推命」と「易経」という「東洋の宝物」に関して、「今月は、何らかの意味を持つ月になるのではないか?」とも感じているが、この点については、現代の物理学において、「時間と空間の研究」が、盛んにおこなわれている状況となっていることからも明らかだと感じている。つまり、「四柱推命」とは「四つの柱で、時間的な展開を研究する学問」であり、また、「易経」とは「時間の展開とともに、空間で、どのような変化が発生するのかを研究する学問」とも言えるからである。

ただし、今までは、「マクロの物理学」という「目に見える物質を研究する学問」だけが「科学的な分析」であり、一方で、「目に見えない分野を研究する学問」である「四柱推命」や「易経」などは、「ミクロの物理学」と同様に、「迷信である」と理解されていたのである。つまり、「西洋の唯物論」だけが「真の学問」であり、「東洋の唯心論」は「学問と呼べる代物ではない」というような認識が、世界的に広がっていたわけだが、現在では、この点についても、徐々に、変化が発生していることも見て取れるのである。

そして、今月は、「何らかの事件の発生により、より一層、この傾向に拍車がかかるのではないか?」とも感じているが、実際には、「一万円札に描かれていた聖徳太子」ではなく、「仏教の普及に命を捧げた聖徳太子」というように、「仏教」などの「精神的な教え」が、通貨とは反対に、「紙から神への変化」を遂げる可能性とも言えるようである。