
本間宗究(本間裕)のコラム
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2025.4.16
独裁者トランプ―チンの歴史的役割
「中国の独裁者である習近平」については、現在、「権力の部分的はく奪」や「失脚する可能性」などが噂されているが、一方で、「ロシアのプーチン」や「米国のトランプ」については、「軍事力や資金力を行使しながら、世界の分裂や分断を促進している状況」のようにも感じている。別の言葉では、「2008年から10年前後にピークを付けたグローバル共同体および世界の貨幣残高」に対して、「共同体の規模縮小」や「貨幣や通貨残高の急激な縮小」をもたらしている可能性である。
より詳しく申し上げると、「1600年前の西ローマ帝国崩壊時」と同様に、「暴力政策による秩序の破壊」が実施されている状況とも思われるが、実際のところ、「西暦376年から始まったゲルマン民族の大移動」から「西暦476年の西ローマ帝国崩壊」までの「100年間」に関して、「前半の50年間」は「大都市の形成」と「貨幣や通貨の大膨張」が発生した時期だったことも見て取れるのである。
しかし、「後半の50年間」に関しては、「あっという間に、巨大帝国が崩壊した展開」だったことも理解できるが、現在の「独裁者トランプーチン」については、世界中の人々に対して、典型的な反面教師の役割を果たしながら、「1600年前の西ローマ帝国が、どのようにして崩壊したのか?」を、目の前で再現してくれている状況のようにも感じられるのである。
より具体的には、「グローバル共同体の成立過程で築かれた社会の信用が、短期間のうちに、どのようにして崩壊するのか?」ということでもあるが、今までは、「氷のような状態の金(ゴールド)」が、経済成長とともに「水のような状態の紙幣」、そして、「水蒸気のような状態のデジタル通貨」へと変化していったことも見て取れるのである。ただし、現在は、「デジタル通貨の雲」が形成されるとともに、たいへん近い将来に、「紙幣の雨」が世界中に降り注ぐものと考えているが、この点に関して、大きな役割を果たしたのが、前述の「独裁者トランプーチン」だったものと思われるのである。
別の言葉では、「金の切れ目は縁の切れ目」という諺のとおりに、「軍事力や資金力による信用の破壊行為」を実施することにより、世界中の人々の人間関係を崩壊している状況のことである。そのために、これから必要なことは、「既存の常識」を捨て去りながら、「日々の出来事」により顕わされる「神の真理」を見極めることであり、また、人知が及ばない、壮大な「神の計らい」に想いを致すことだと考えている。