本間宗究(本間裕)のコラム

* 直近のコラムは、こちら

2022.6.2

究極理論の追求

現在、「複雑系の科学」から、大きな刺激を得るとともに、「究極理論の追求」という概念に対して、新たな挑戦意欲を燃やし始めている状況でもあるが、この時に気になる点は、「予測と説明」に対する考え方である。つまり、過去数百年間の「学問の進化」については、ご存じのとおりに、「ニュートン力学の誕生」により、「世の中の動きは、説明と予測が可能である」という認識が広がったものと考えられるのである。

具体的には、「マクロの物理学」が教えるとおりに、「発射されたミサイルが、いつ、どこに到達するのか?」などについては、「予測も説明も可能である」という状況であり、この結果として、「20世紀の初頭」においては、「科学が宗教に勝利した」、あるいは、「この世が全てであり、天国などは存在しない」という理解が、急速に広まっていったのである。別の言葉では、「奢り高ぶり、思い上がった人類が、地球環境よりも、自分たちの欲望を優先した社会」を形成したわけだが、この結果として発生した現象が、「異常気象」であり、また、「天災の頻発」だったことも見て取れるのである。

しかも、現在では、「ミクロの物理学」、すなわち、「量子力学」や「分子生物学」などの発展により、「既存の理論で説明の付かない現象」が、数多く表れるとともに、「経済学」や「哲学」などの「人間社会を説明する学問」に関しても、「予測」ができないだけではなく、「説明」も付かないような状況となっているのである。つまり、「正しい分け方」ができないために、「何が何だか、訳が分からない状態」となっているものと思われるが、実際には、「大自然を研究する自然科学」と「人間社会を研究する社会科学」の区別、あるいは、「経済学」における「実体経済」と「マネー経済」との区別ができず、「いろいろな問題が、百家争鳴の状態で議論されている状況」となっているのである。

そのために、これから必要なことは、「社会科学におけるサイクル理論」とも言える「文明法則史学」や「東洋の宝」と言われる「四柱推命や易経」などを利用して、「時間と空間が、どのように展開するのか?」を、詳細に分析することだと考えている。つまり、「138億年前に発生したビッグバン」や「46億年前に誕生した地球」などの歴史を踏まえながら、「約5000年前から始まった人類の疑問」、すなわち、「我々は、どこから来て、どこに行くのか?」、あるいは、「お金の謎」や「心の謎」などに関して、より深い議論をすることであり、この時に有効な方法論としては、「東洋の仏教」などが、深く理解されることにより、「唯物論」から「唯心論」への移行が進展するとともに、「お金に対する価値観が、大きく変化する状況」だと感じている。