本間宗究(本間裕)のコラム

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2021.3.20

ヨハネの黙示録

20世紀最大の歴史学者と言われる「トインビー」は、「近代西洋文明の父的な文化はギリシャ文明であり、また、母的な文明はユダヤ文化である」と述べている。そのために、われわれ日本人が西洋人を理解するためには、「ギリシャ哲学」や「聖書」の理解が必要不可欠の状況とも感じている。そして、今回、「ヨハネの黙示録」を中心にして、「旧約聖書」と「新約聖書」を一読したが、現時点における感想は、「現在が、金融面におけるハルマゲドンの戦いのような状況ではないか?」ということだった。

つまり、「世界的な大混乱の発生」と「その後に予想される安定した千年王国」については、確かに、「黙示録の預言のとおりの状況ではないか?」と感じたが、一方で、「西暦500年前後から1500年前後の説明」については、「この間が千年王国だったのではないか?」とも感じられたのである。別の言葉では、現在の混乱が、「千年王国の後に訪れるサタンの解放に相当する可能性」のことだが、実際のところ、現在の「マネー大膨張」は、「1600年前の西ローマ時代」とは、比較にならないほどの規模とも言えるのである。

より具体的には、「ヨハネの黙示録」が書かれた「約2000年前の西洋社会」は、ヤスパースが主張する「第一の枢軸時代」の終焉期に相当し、実際には、「農業革命」で豊かになった人々が、「高度で爛熟した文明を謳歌していた時期」だったのである。つまり、「欲望にまみれた人々が、サタンのような姿となり、都市文明を滅ぼした状況」のことだが、その後の「約千年間」については、ご存じのとおりに、「世界的に神への信仰が強まった時代」だったことも見て取れるのである。

そして、今回、「産業革命の進展」という「工業革命」により、豊かになった人々が、再度、「高度で爛熟した文明」を謳歌したものと想定されるが、実際には、「悪魔のひき臼」という言葉のとおりに、最後の段階で、「サタンが人々を襲うような展開」、すなわち、「心や通貨までもが商品化され、地獄のような様相を呈する状況」となったのである。つまり、「サタンが、再度、解き放たれた状況」のようにも感じられたわけだが、この点については、「文明法則史学」が教えるとおりに、「800年に一度、西洋と東洋の文明が交代し、そのことにより、人類の進化が発生する」という状況のようにも感じている。

しかも、今回は、「心の謎」が解き明かされ、「携挙」や「キリストの再臨」などについて具体的な分析が行われるものと想定しているが、基本的には、「富に仕える時代」から「存命の状態で、誰でも仏様のような存在になる時代」が到来するものと考えている。