本間宗究(本間裕)のコラム

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2021.2.18

読書の醍醐味

現在の感想としては、「神の国」という著書を読むことにより「読書の醍醐味」を味わうことができたことだが、実際には、「時空を超えて、聖アウグスティヌスやプラトンなどの聖人と、意見の交換が可能に思えるも状況」のことである。つまり、「自分の意見」と「彼らの意見」を照らし合わせることだが、この時に考慮すべき点は、「後世の人間が持つ優位性」、すなわち、「歴史の検証により、真偽の判断が容易な事実」だと感じている。

より具体的には、「村山節氏の文明法則史学」などを参照しながら、「どのような時代に、どのような人々が、どのような考えを持っていたのか?」を考えることであり、この作業の積み重ねにより、「神の意図」が理解できるとともに、「未来予測」が容易になる可能性のことである。別の言葉では、「800年毎に西洋と東洋の文明が交代している事実」を認識しながら、「西洋文明の特徴である富」と「東洋文明の象徴である神や天」を、詳しく分析することである。

そして、この方法により、今回、気づかされた点は、「プラトン(紀元前427年-紀元前347年)」が「2400年前の東洋文明の終了期」に現れ、また、「聖アウグスティヌス(西暦354年-430年)」が「1600年前の西洋文明の終了期」に現れた事実である。つまり、「人類の歴史」については、「1000年単位での研究が必要ではないか?」という思いを抱いたわけだが、実際には、「お金の謎」と「心の謎」を解くためには、「4000年ほど前の歴史まで遡る必要性」が存在するようにも思われるのである。

より具体的に申し上げると、「西暦2000年前後」という「節目の時代」は、将来的に、「マネー大膨張のメカニズム」や「お金の謎」が理解されただけではなく、「心の謎」に関する研究が始まった時代であると認識される可能性が高まっているようにも感じられるのである。つまり、「神の計らい」としては、「大きな節目を与えることにより、人類の絶えざる進化と創造を目論んでいる可能性」でもあるが、今回は、「地球環境の破壊」が止められなければ「人類が淘汰される危機」までもが憂慮される状況とも言えるのである。

そのために、今後の「人類のフロンティア・スピリット」、すなわち、「未知の分野に挑戦する意欲」については、「1600年前」と同様に「目に見えない精神文明」に向かうものと想定されるのである。そして、この時に、大きな役割を果たすのが「AI(人工知能)」だと思われるが、この時の問題点は、やはり、「デジタル通貨の完全消滅」であり、また、「新たなマネー理論の構築」だと考えている。