本間宗究(本間裕)のコラム

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2016.7.25

ポケモンGOの大ブーム

現在では、「ポケモンGO」が、世界的な大ブームとなっているが、実は、このことも、「時代の流れ」を考えるうえで、たいへん重要なポイントだと考えている。つまり、「ポケモン」や「ハリー・ポッター」などが人気化し始めたのが、「1990年代の半ば」であり、この前後から、「目に見えないもの」に、人々が興味と関心を持ち始めたものと思われるのである。別の言葉では、「モンスター(妖怪)」や「魔法使い」などの非科学的、かつ、非合理的と考えられた分野に、世界中の人々が熱中し始めたわけだが、このことは、私の想定する「心の座標軸」のとおりに、世の中が動いている証拠の一つでもあるようだ。

つまり、「西暦1200年から西暦2000年」という期間は、「西洋の時代」であり、人々の関心は、「目に見えるもの」に向かっていったわけだが、実際には、「唯物論」が信じられ、また、「物質」や「商品」の代表的な存在である「お金」が大膨張したのである。しかし、「20世紀の後半」から始まったことは、「実体経済の成長」に陰りが見えるとともに、未曽有の規模での「マネー経済の大膨張」でもあったが、現在では、この点にも、大きな転換点が訪れているようにも考えられるのである。

具体的には、「西暦2000年から、東洋の時代が始まり、人々の関心は、唯心論などのように、目に見えないものに向かい始める」ということが、「心の座標軸」が示すことであり、今回のブームは、まさに、この点を象徴するような出来事とも考えられるからである。ただし、この時に考えなければいけない点は、「このブームが、いつまで継続するのか?」ということだが、実際には、短期間で終了する可能性も存在するようである。

つまり、すでに「仮想現実」、すなわち、「コンピューターマネー」となった「現代の通貨」が、今後、「紙幣」という「現実の物質」に置き換わった時には、「お金の価値」が、急速に減少するものと思われるからである。別の言葉では、「1991年のソ連」のように、「通貨価値の激減」に見舞われる可能性のことだが、このような状況下では、「ゲーム」に使う「お金」と「時間」が急減することも想定されるのである。

ただし、今回の技術革新については、将来的に、さまざまな応用が可能なようにも感じている。そのために、一刻も早く、世界的な「国家債務」や「デリバティブ」の問題が解決されることにより、世界中の人々が、新たな商品の開発に邁進する時代が訪れることを願っているが、この時に必要なことは、やはり、「マネー経済の正常化」であり、また、「マイナス金利の解消」でもあるようだ。