本間宗究(本間裕)のコラム

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2021.6.12

時空の歪みがもたらしたもの

「2000年から2020年前後」までの「約20年」という期間は、「デリバティブバブルの発生」、すなわち、「マネーの大膨張」が引き起こした「時空が歪んだ期間」だったものと考えている。別の言葉では、私のライフワークである、「お金の謎」と「時間のサイクル」、そして、「心の謎」の解明において、「過去20年間は、最も困難な時期だったものの、同時に、全く新たな発見が得られた可能性」も指摘できるのである。

具体的には、「時空の歪みにより、人類の次元が上昇する可能性」のことだが、このことは、「ヘーゲルの弁証法」などで詳しく述べられているように、「神の絶対智に近づく過程」とも考えられるのである。別の言葉では、「量子力学」が教える「回転と波動の関係性」のことでもあるが、私自身の「現在の仮説」としては、「神の智慧にたどり着く方法は、量子力学と言語論にあるのではないか?」ということである。

つまり、「真言密教の三蜜加持」が指摘する「言葉により神の真理にたどり着く方法」については、将来的に、「量子コンピューター」により実現が可能な状況のようにも感じられるのである。そして、このことが、「ヘーゲル」などの偉人が、こぞって指摘する「神の計画」のようにも感じられるが、実際には、「神が創った世界」において、「人間社会が、どのようにして適合していくのか?」という道筋のようにも思われるのである。

より具体的には、「カール・ヤスパース」が指摘する「第二の枢軸時代」において、「自然科学の発展」が「物と物との関係性」を意味する「重力の法則」が解明されたことにより達成されたように、今後は、「社会科学の発展」において、「人と人との関係性」を意味する「心の法則」、あるいは、「神と人との関係性」を意味する「次元を超えたコミュニケーションの法則」が解明される可能性のことである。

より具体的には、「時間のサイクル」や「心の謎」については、ある程度、解明できたものの、「時間と空間の謎」については、全く未解決の分野のようにも感じられるが、この時のヒントとして考えられるのが、「シュレジンガー方程式」などの「量子力学の理論」のようにも思われるのである。つまり、今回の「約20年間の時空の歪み」については、「人類を、一旦、仮想現実の世界に押し込め、その後、現実世界に引き戻す」という作業、すなわち、「浦島太郎の物語」のような現象が発生したものと思われるが、実際には、このことが、「人類が、どのようにして、絶えざる進化と創造をくりかえすのか?」に関するメカニズムの一つとも思われるのである。