本間宗究(本間裕)のコラム

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2021.3.24

認識のメカニズム

「哲学」や「心理学」などの勉強を始めると、「自分の無知さ」を認識し、基本に立ち返らざるを得なくなるが、具体的には、改めて、「認識とは何か?」などを問い始めている状況のことである。そして、この時には、「仏教の知識」や「心の仮説」が役に立つものと思われるが、実際のところ、「認」という言葉は「肉体が対象物を、直接的、あるいは、間接的に把握する状態」とも考えている。

また、「識」については、「般若心経」の「色受想行識」が当てはまるものと思われるが、実際には、「色」という「対象物」に関して、「受」で受け止め、その後、「想」で思いを巡らせ、また、「行」という実践により、本当の「識」が得られる状況のことである。つまり、今まで無造作に使っていた「認識」という言葉にも、これほど深い意味が込められていたわけだが、この点を、より深く分析することにより、「人間と動物の違い」や「言葉によるコミュニケーションのメカニズム」などが理解できるものと感じている。

より具体的には、「人間の感情や思考などが、どのようにして他人に伝わるのか?」、あるいは、「人々の経験を、どのようにして文字に残し、後世の人々に伝えるのか?」という点に関して、「目に見えない意識や感情が、どのようなメカニズムで、目に見える文字に変換され、他人に伝わるのか?」を解明する必要性のことである。別の言葉では、「自然科学の発展」が「数霊(カズタマ)の解明」という「数学の進化」により達成されたわけだが、今後は、「社会科学の発展」において、「言霊(コトダマ)の解明」という「心理学や哲学の進化」が必要とされる可能性のことである。

つまり、「今後、どのような社会が形成されるのか?」ということであり、この点に関して必要なことは、「過去の歴史を分析しながら、人々が、どのような意識で、どのような社会を作り上げてきたのか?」を詳しく分析する必要性である。具体的には、現在の「物質文明の社会」が「マネーの大膨張」によって形成され、このことは、「800年間にわたり、人々の物質的な欲望が具現化された状況」だったことを理解することである。

そして、今後の「800年間」においては、「精神文明の社会」が築き上げられるものと考えているが、現時点で重要なポイントは、「大膨張したマネーが、どのような展開により、収縮するのか?」を正確に理解することが大切だと感じている。つまり、これから想定される大混乱期を無事に乗り切りながら、次の時代の創造に向かって準備を行う必要性のことである。